令和5年6月

全校生徒のみなさん、「進路の手引き」を読んで活用してください!

~ 購入された本のその後の状況への挑戦 ~

 

 6月になりました。体育祭は、熱中症対策を十分講じたうえで若きエネルギーを発揮できるよう願っています。

 さて今回は、既に配布された今年度版の「進路の手引き」の活用についての話をします。その際、「進路の手引き」を書籍(本)に準ずるものとして考え、かつ全校生徒各自が購入したという設定で話を進めたいと思います。では早速本論に入ります。

  アメリカの大手出版社によれば、「購入された書籍全体の95%が読了されていない」というショッキングな報告があります。続けて「購入された書籍全体の70%は、一度も開かれることがない」と報告しています。購入した書籍を読み始めたが途中で中断して、いつの間にかそのままというのは、まだよい方だということです。おそらく日本の状況もそう大きな差はないと想像します。私も本は好きで、改めて本棚を見ると、買った時のままのきれいなブックカバーに包まれた何度かパラパラ開いたが、後でじっくり読もうと延び延びになっている本が数冊ありました。かろうじて本棚には入っていますが、いわゆる積ん読(つんどく)です。したがってこの数字は実感をもって容易に理解できます。

 

 配布された「進路の手引き」は、今後、各学年で様々な活用が進められると思いますが、一番避けたいのは、アメリカの大手出版社がいう「70%は開かれることがない」というものです。ざっと数字をはじき出してみます。所沢西高校の全校生徒数をおおよそ1100人として、その70%は770人。先ほどあげた数字から既に330人の生徒は何らかのかたちで読み始めた、活用を始めたと考えましょう。推計上の残りの770人の生徒の今後の有意義な進路学習のために学校が主導して活用する場も多く作っていきたいと思いますが、同じような規模の学校があと2~3校あれば数字上は1100人を超えます。そして所沢西高校の生徒は、推計上は数校に分かれて分布する3割の生徒が奇跡的に集まって所沢西高校が構成されている可能性もあり、実際そうではないかとワクワクして全校生徒をみることがあります。

 改めて、「購入された書籍全体の70%は、一度も開かれることがない」という報告について少し考えてみましょう。この報告によれば、世間で話題になった大ベストセラー本でも、その内容についてざっくりとでも話せる人はそう多くはいないということです。つまり、「今、時間ないな」とか「読むのがちょっと面倒だな」と思った時、ほんの15分でも読み進めることができれば、私たちは広い世間全体の3割の仲間入りができるということです。所沢西高校の生徒全てが3割の仲間入りとなれば素晴らしいことです。とは言っても集団の中で誰かを出し抜くといったギラギラしたものではなく、純粋にもっと自分自身を高めたい、もっといろいろなことについて知りたいという気持ちを大切にして、進路の手引きに、書籍に、向き合ってほしいと思っています。

 

 進路の手引きは、進路情報を扱う業者目線で言えば、有料級の情報が満載です。いつも手許に置いて、繰り返し見た、読んだ結果、もっと踏み込んだ情報がほしい、という流れになると思います。躊躇せず担任の先生に相談する、進路指導室に行って閲覧可能な資料に触れる、進路指導の先生に相談するなど次のステージに進んでください。

 月日が進むと面接であったり、出願の手順であったり、再び進路の手引きの情報が新鮮に飛び込んでくる時期が来ます。そんなマルチな進路の手引き、有効活用されることを願っています。