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天高く馬肥ゆる秋、たまには空を眺めてみませんか?
1学期から準備してきた西華祭。制限付きではありますが3年ぶりの公開は、コロナ対策をはじめとする全校生徒の協力により盛況裏に終えることができました。改めて実行委員、生徒会の生徒はもとより全校生徒の主体的な発表の場であったと感じました。振り返ると、全力で一気に駆け抜けた感があるのではないでしょうか。気付けば朝夕涼しい好時節、まさに、天高く馬肥ゆる秋となりました。
ところで、「天高く…」は中国に由来する表現ですが、もともとは日本で使っている牧歌的イメージとは裏腹に穏やかならぬ意味の言葉だったと云われています。「空が高くなって秋めいてくると、北方の遊牧騎馬民族が肥えた馬に乗って侵略しにやってくる」です。それはともかく日本では言い換えられた爽やかなイメージの言葉として受け止め、「読書案内」も発行された折、勉強に、部活動に、読書に、いそしんでほしいと思います。
さて、そんな秋の好日、たまには空を眺めてみませんか?
久しぶりに眺める空は青く澄み渡り、目の前の諸事に手一杯だった自分に「まあ、まあ、あわてなさんな」と語りかけてくるように感じたりします。書籍等でも空を見上げるメリットがたくさん紹介されています。「気持ちが落ち着く。ストレスに強くなる。リラックス効果がある。悩みを一時的に忘れられる。ダイエット効果も期待できる。」などです。もう一歩踏み込んだ解説をみてみましょう。青空は、人の心を冷静に落ち着かせる作用がある、といいます。具体的には、明るい空の青色を見た時、脈拍や血圧が下がる為、穏やかになり、自然とリラックスする。ストレスに強い扁桃体を活性化させる効果があるとのこと。また、セロトニンという癒しホルモンも分泌されるため、心が安定して幸せを感じることもできる。さらに、青は食欲を抑える色ともされ、「最近、暴飲暴食が止まらない」という人にも有効のようです。
青空を眺める有効性について、明石家さんまが司会をする「ほんまでっか!?TV」にゲストコメンテーターとして出演している認知脳科学者、神経科学者、実験心理学者などの肩書をもつ澤口俊之教授も「いやなことがあったり、悩んだりしたら青空を10分間、ぼーっと眺めてください。」と勧めていました。
たまには、また、少し疲れたら空を見上げましょう!流れる雲や刻々と何かのかたちのように変化していく雲、また、雲一つない青空をぼーっと眺めてリフレッシュしてください。
埼玉県所沢市
FAX: 04-2938-1001